トラブルになった場合
引越でのトラブルの原因となる要因として、最も多いものは引越し業者が荷物を運搬している途中で、荷物を破損・紛失させてしまった場合や家屋に傷をつけてしまった場合です。
国土交通省が定める標準引越運送約款には、このような引越し業者と消費者の間で起こるトラブルについて業者側、消費者側それぞれの視点からの対処法がかかれています。
標準引越運送約款には引越し業者の過失で荷物を紛失・破損させた場合は補償をするように義務づけられていますが、補償内容に関しては各引越し業者で定められています。
傷がついたからといって新品に変えてくれるというわけではないので、保証の有無だけではなく補償内容についても事前に聞いておく必要があります。
また、傷に関してはもともとついていた場合もあるため、依頼主が傷を発見しても、それが引越し業者のつけた傷かもともとついていた傷か分からないため、必ず補償を受けられるというわけではありません。
このような証拠のないトラブルが発生してしまうと、責任の所在が分からなくなってしまうため、荷物を運んでもらう前に、「傷はないです」と言うことや荷物の確認・荷物の種類などを引越し業者に確認してもらった上で配送してもらうようにすることが大事です。
また、トラブルが発生した際に、引越し業者の方からキチンとした対応をしてもらえなかった場合は、出来るだけ早い段階で消費者センターや全国トラック協会などに相談して解決の仲裁に入ってもらうことができます。