保証の対象外

標準引越運送約款では引越し業者が荷物に傷をつけたり、紛失してしまった場合は、補償をしなければならないと大まかに定められていますが、実際は各引越し業者によって細かい規定が定められているため、必ず補償を受けられるわけではなく、また電気製品のように外傷がないが、内部の破損により家電製品が壊れた場合なども補償の対象外になります。
引越し業者に引越しを依頼する場合、引越しをする際には車両を使って物理的に荷物を運ぶことになるため、車の振動のように外部的な要因により、電化製品の電源が入らない、パソコンのデータが消失してしまうということがあります。
特に使用年月が長い家電製品では内部破損の確率が高くなるのに加え、単に老朽化による内部破損の可能性も出てくるため、原因が正確に分からないことが多くなります。
引越し業者によっては独自の約款を定めて内部保証を設けている業者もあるので、家電製品の運送に不安がある場合は事前に確認しておきましょう。
補償外となる外部要因としては、荷物の自然劣化・暴動や強盗により配送が遅延した場合、火災、予想されていなかった交通障害、地震や津波・暴風・土砂崩れ等の天災、また依頼主が法的により財産の差し押さえを命じられていた際の第三者への引渡しの際などが挙げられます。
また、補償を受けられる期間は引越しの完了後、90日以内に依頼した引越し会社に申し出るという決まりになっているので、それ以降に気付いた荷物の破損や損失は補償の対象外になります。

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